Culture Crossing

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サウジ渡航で気を付けるべきこととは

中東トラベラー、バーバラです(*'ω'*)


2019年に日本を含む約50か国に観光ビザが発給され、
一部のコアなファンが続々と訪れているサウジアラビアですが、
今回は私が実際に行って、見て、感じた、観光の際の注意ポイントをお届けします。


1.お祈りの時間はお店もクローズ

サラートと呼ばれるお祈りの時間が1日5回 (夜明け前、日の出、昼、日没、夜)あり、
この時間になると、モスクやショッピングモールの中でもアザーン(礼拝のお知らせ)が流れ、街中に響き渡ります。

 

 

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ショッピングモールの壁にも、本日のお祈りの時間が表示されています。


他のムスリムの国では、その時間モスクに行く人は行き、行かない人も特にお咎めなしというスタイルなのですが、なんとサウジアラビアではお祈り中は全ての商業活動が停止!


スーパーのレジも締め、ショッピングモールのフードコートカウンターもシャッターが下り、買い物中でもお店から締め出されます。(大型のショッピングモールなどは、各テナントを閉める状態で、休憩所などには居られます。)

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どんどんしまっていくシャッター。ギリギリまで粘るお客( ;∀;)

 


お祈り時間中、店舗が”営業”している状態がNGなので、食事中の人はそのまま店内で食べていても問題ないのですが、スーパーのお会計レジに並んでいたとしても、お祈り時間になるとキャッシャーが居なくなってしまうため、再開まで店内で20分程待ちぼうけを食らってしまいます。

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そして完全にシャッターガラガラ



1日5回もモスクに行き、日中でも営業中の店舗を閉めるなんて
経済活動を重視する日本では考えられませんが、これもサウジアラビアならでは。
お祈り時間に気を付けながら、観光を楽しんで下さい。


2.服装に注意

イスラムでは必要以上に肌を露出するのはタブーとされ、
現地の方は男性はカンドゥーラ、女性はアバヤと呼ばれる民族衣装を着ています。

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民族衣装を着て歩くサウジの方々



街中で全員が男女別に同じ服を着ているので、最初は違和感がありましたが、
例に習って私もアバヤを着用し街を散策。

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どこに行くのもこのスタイルで!




すると不思議な感覚!!


全然知らない通りすがりの人も自分と同じ服(アバヤ)を着ているので、
どことなく一体感があるというか、根本の部分でつながっているというか、
通りすがりの人が”他人”じゃない錯覚に陥りました(笑)



男女別に服が分かれ、外出時にはほぼ国民全員が着ているので、
なんだか街中が高校の校内みたいです。

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ショッピングモール内。みんな白か黒!当たり前だけど。



アバヤ毎日着るのかぁ、(ちょっと面倒だな)と思っていましたが、
一枚布でてきているので、突然の砂嵐があっても砂を払いやすいし、
日差しがじりじり暑すぎて逆に肌を出すと真っ赤に日焼けしてしまう気候では、
日焼け止めを塗るよりも薄い生地で覆った方が楽!


宗教的な意味合いもありますが、
全身を覆うアバヤの作りは理にかなったものなのかも知れません。
外国人のアバヤ着用はマストではありませんが、風紀上、肌を隠す服が好まれます。

 

3.移動は計画的に

広大な土地を持ち、その大半が砂漠で覆われているサウジアラビアでは、
日本のような公共交通機関はなく、基本的に自家用車で移動します。
海外からの労働者などは、アパートと職場間をつなぐ従業員用乗り合いバスを利用したり、長距離移動は飛行機の国内線に乗ったりと、慣れない旅行者には大変な面も。

ホテルからレストランやショッピングモールなどの短距離の移動にはUberの中東版、Careemという配車アプリを利用すると便利です。(使い方はUberと同様、現在地から目的地を設定し、近隣を走っている車を手配する流れ。)


郊外の観光地に向かう場合は、観光ツアーに申し込んだり、
知り合いの方がいればローカルの人に依頼するのが良いでしょう。
(アラブの方々は旅行者をとても大切にしてくれます。)


電車やバスが国内中を網羅している日本の感覚からすると不便な感じもしますが、
電車も通らない広々とした道路を駆け抜けていく車の旅も爽快ですよ。

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この好き具合は最高!


そして2019年、観光ビザが発給されたことに伴い、
外国人向けに現地での注意事項が発給されました。

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違反および罰則 2019

(公益財団法人 中東調査会より引用)

https://www.meij.or.jp/kawara/2019_105.html

 


日本では全く問題にならないことでも罰金が発生するので要注意ですね。


これからどんどん開かれていくサウジアラビア
古き良きアラブの世界を味わえるのは今のうちかも知れません。